「珍魚」とも呼ばれるヨツメウオの特徴
珍魚と呼ばれるヨツメウオですが、分類としては卵胎生メダカの仲間とされています。本来であれば南米のトリニダード島からアマゾン川水系に生息しているとされるヨツメウオ。その特徴は何といっても名前の由来ともなっている目でしょう。大きく出っ張った目は中央で分かれており、上の目は水上を、下の目は水中を見られるようになっています。カエルのように目を水面上に出して、獲物を探しながらユラユラと泳ぐのがヨツメウオの日常なのです。
また、目と同じく特徴的なのが性器の位置。オスは個体によって性器に右利き、左利きがあり、メスも同様に右向きか左向きか、個体によって違いがあります。このようにヨツメウオには、他の熱帯魚と比べて変わった特徴がいくつもある魚なのです。
ヨツメウオの飼育方法とは?
ヨツメウオは肉食で、エビ類などを好みます。ただ、野生の環境では水面に落ちる虫などの落下物を食べていた習性からか、飼育されているヨツメウオも水面に浮かぶものを好んで食べるのが特徴です。そのため、乾燥したクリルなども好んで食べます。
ヨツメウオは活発に動き回る魚のため、水槽は大きめのもの(60~90 cm程度)を用意してください。元々南米など温かい地域に生息する魚のため、水温はだいたい23~28℃を保つようにしましょう。
ヨツメウオ飼育の注意点
ヨツメウオはカビなど水の汚れに弱く、エサも適したものでなければ消化不良を起こしてしまうなど、非常にデリケートな魚として知られています。水質はやや塩分を加えたものが最適であり、合わないようならこまめに調整する必要があります。また、大きくジャンプし水槽から飛び出してしまう場合があるため、フタを忘れずにしめておかなければいけません。
また、ヨツメウオは縄張り意識が強い魚のため、他の熱帯魚との混泳は避けたほうが良いでしょう。ヨツメウオを飼育する際には、単独で飼育するか同種のみにしてください。
珍魚を買うなら飼育に十分注意しよう
その変わったフォルムから、ヨツメウオはアクアリウム愛好家から人気を集める魚です。しかし、エサや水質など注意をしなければならないことが多いため、ヨツメウオを飼育するのであれば、購入の前にしっかりと準備をしてからにしましょう。