熱帯魚の元気がない?知っておきたい熱帯魚の病気|熱帯魚・アクアリウム | 熱帯魚やアクアリウムを始めたい方、趣味としている方、熱帯魚、アクアリウム情報に興味のある方に向けた熱帯魚、アクアリウム総合マガジン

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熱帯魚の元気がない?知っておきたい熱帯魚の病気

熱帯魚が急に飛び跳ねるようになったり、体が変色したりしたら、何らかの病気にかかっていることが考えられます。熱帯魚の異変にいち早く気づくために、熱帯魚がかかりやすい病気の症状と対処法について解説します。

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白点病

 

体の表面にケシ粒ほどの斑点が現れる白点病は、熱帯魚が最もかかりやすい病気の一つです。水温の低い冬期などに発症しやすい傾向にあります。水温が不適切だったり、エサが新鮮でなく水の中で腐ったりすると、白点虫と呼ばれる繊毛虫が熱帯魚の体表に寄生し、炎症を引き起こします。

白点病は感染力が強く、潜伏するため、発見したら症状が出ている個体だけでなく水槽内のすべての熱帯魚に治療を行いましょう。市販薬を使った薬浴や0.5%~1%程度の塩水での塩浴、または水温を徐々に30度程度まで上げることで、原因となる寄生虫を殺すことができます。

 

白点病

白点病の薬

 

カラムナリス病

 

水槽内には、カラムナリス菌という常駐菌がいます。この菌が原因で体表に異常が出る病気としては、次のようなものがあります。

尾ぐされ病・口ぐされ病

カラムナリス菌は、魚が何らかの原因で弱っていると体内に侵入して炎症を起こします。初期は、感染した箇所の充血や淡黄色・白色の斑点などが症状として現れますが、病気が進行すると、ヒレや尻尾が溶けるように腐っていくので早めの対処が必要です。白点病と同様に感染力の強い病気なので、感染した魚は別の水槽に隔離し、塩浴や薬浴で治療を施しましょう。
尾ぐされ病
尾ぐされ病はグリーンFゴールドなどで治療します

ネオン病

ネオン病は、体の一部から出血したり体色に輝きが無くなってしまったりする病気です。特に、ネオンテトラなどの小型魚がかかりやすいことから、ネオン病と呼ばれています。この病気は薬での治療が難しく、高い確率で死に至る怖い病気です。そのため、その魚の治療よりも、他の熱帯魚に伝染させないための隔離を最優先で行ってください。

ウオジラミ・イカリムシ

 

熱帯魚が突然飛び跳ねて、体をこすりつけるような仕草を繰り返すときは、ウオジラミなどの寄生虫が体についていないか観察してみてください。ウオジラミは5mmほどの甲殻虫で、イカリムシは5mm~1cmくらいの糸くずのような寄生虫です。

大きい熱帯魚であれば、ピンセットで寄生虫を除去してあげましょう。それが難しければ、市販の薬での薬浴やスポンジフィルターを使用した洗浄などが効果的です。

イカリムシなどの駆除に

異常に気付いたら早めの対処を

 

熱帯魚の病気は、早期に発見することで薬などでの完治が望めます。1匹の異常を放置すると、水槽全体が病に侵されることもあるので、病気になった魚は別の水槽に隔離し、できるだけ早めに適切な治療を施すことが大切です。