海水魚の女王!?「クイーンエンゼルフィッシュ」の飼育方法!|熱帯魚・アクアリウム | 熱帯魚やアクアリウムを始めたい方、趣味としている方、熱帯魚、アクアリウム情報に興味のある方に向けた熱帯魚、アクアリウム総合マガジン

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海水魚の女王!?「クイーンエンゼルフィッシュ」の飼育方法!

海水魚の女王と呼ばれ、アクアリウム愛好家から根強い人気を得ているエンゼルフィッシュ。しかし上には上がいるとでもいうように「クイーン」の名を冠したエンゼルフィッシュも存在します。女王の中の女王と聞くと江戸時代の大奥を思い出してしまいますが、その姿を見ればクイーンと称される理由にも納得がいくでしょう。

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何をもって「クイーン」か

 

クイーンエンゼルフィッシュはブルーとイエローの体色が鮮やかな大型ヤッコの1種です。カリブ海や西大西洋などの温かい海で育つこの魚は、尾びれの後方にまで伸びた長い背びれと尻びれが特徴的で、その美しいシルエットは海水魚ファンからの高い人気を誇っています。

クイーンという和名は額のてっぺんにあるディープブルーの王冠模様に由来しています。しかし王冠模様が特徴ならば「キング~」でもいいのではないでしょうか。これは勝手な推測ですが、同じく額に王冠模様がある「キングエンゼルフィッシュ」は気性が荒いのに対して、この魚は穏やかな性格であったことが「クイーン」と呼ばれるきっかけになったのかもしれません。

 

餌付きはいいが高温に弱い

 

クイーンエンゼルフィッシュは成長すると45センチほどになるため、将来的には120cm以上の大きな水槽を用意する必要があります。人工飼料をよく食べ、丈夫なので比較的飼育しやすい種ではありますが、夏場の高温に弱いのでクーラーなどを上手に使い温度管理に気をつけたいものです。

また水槽の硝酸塩濃度が高いと体表の鮮やかなカラーが落ちてしまい、最大の魅力ともいえる黄色と青の鮮やかなコントラストが楽しめなくなってしまうので注意が必要です。色揚げのためには餌としてクリルやシュリンプを与えるのが効果的ですが、消化不良の原因にもなるのでむやみに与えないようにしましょう。

 

大型ヤッコを混泳させるコツ

 

大型ヤッコには様々な種類があるため、お気に入りの数種を同じ水槽で泳がせたいと考える方も多くいらっしゃいますが、縄張り意識の強いヤッコ類を同時に育てるのは課題が多いものです。成魚をいきなり混泳させるのはトラブルのもとになるので、大型ヤッコの混泳を目指すなら、幼魚のうちから時間をかけて一緒に飼育するのが無難です。

また、幼魚を新しい水槽で育てるときも、性格の柔らかいものから選んで投入し、その後は1週間ほど間をおいて1匹ずつ増やしていくと縄張り争いをある程度抑制できるでしょう。個体の性格を見極めて投入する順番を決めるのがコツです。

 

イナズマヤッコ

タテジマキンチャクダイ

ブルーフェイスエンゼル

 

幼魚からの飼育がおすすめ

 

クィーンエンゼルの幼魚

 

クイーンエンゼルフィッシュは幼魚のうちは黄色のボディーに白の縦じまが入った可愛らしい見た目をしていますが、成長とともに体色を変化させる魚でもあります。広めの水槽に強めの水流を用意してのびのびと泳がせてあげると、成魚になるまでの過程を楽しむことができるでしょう。また、ショップでの購入も成魚は値が張るので、幼魚のうちに購入して世話をするのがおすすめです。