お魚だけじゃない!人間も注目の栄養素材『アメリカミズアブ』|熱帯魚・アクアリウム | 熱帯魚やアクアリウムを始めたい方、趣味としている方、熱帯魚、アクアリウム情報に興味のある方に向けた熱帯魚、アクアリウム総合マガジン

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お魚だけじゃない!人間も注目の栄養素材『アメリカミズアブ』

人工配合飼料に冷凍エサや生きエサetc。お魚の飼育に欠かせないアイテムの筆頭格といえばやっぱり『エサ』ですが、なるべくならしっかり栄養があり、食いつきの良いものを使いたいのが飼育者の本音ですよね?。今回はそんな数多ある飼料素材の中でも、近年注目度急上昇!しかも意外と身近な存在である『アメリカミズアブ』を紹介していきます。

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(写真・コウカアブ)

アメリカミズアブって何??

 

そっくりな近縁種・コウカアブ。年配の方ならたぶん見覚えのあるアイツですYo!。さて、問題のアメリカミズアブですが、黒い体に腹部の白いスポットを持つ体長15~20mmぐらいで地表付近をフワフワ飛ぶハエの仲間です。“アブ”とつきますが農業分野(特に受粉)で大活躍する『ハナアブ』同様、人や家畜から吸血することのない虫です。幼虫はハエのグループらしくやはり『蛆(ウジ)』ですが、皮膚がかなりしっかりしておりヌルヌルした感じはあまりありません。成虫のアメリカミズアブは堆肥・米ぬか・廃棄された野菜などの様々な有機物に産卵し、孵化した幼虫は温暖な環境下であれば3週間ほどの短期間のうちに成虫になります。移入昆虫ですが存在自体特別な虫ではなく、近縁種かつ見た目もそっくりなコウカアブなどとともに古くから“便所バチ”とか“便所アブ”呼ばれているアレです。

 

なんで注目されているのか?注目の理由

 

(写真・青果コーナー)ざっくりこういうもののクズでジャンジャン育ちます。

例えば10kgの飼料で牛・豚・鶏・アメリカミズアブを育てた場合、得られる可食タンパク質はなんと牛→1kg・豚→3kg・鶏→5kg。そしてアメリカミズアブはなんと圧倒の9kg!。餌料用作物栽培による環境負荷が低く、さらに栄養変換効率の高さから動物用の飼料や昆虫食としての用途で注目が集まっているのです。もともと栄養バランスも実は古くから注目されており、魚・両生・爬虫・鳥類に最適なカルシウム・リン比率を持ち、か
つ嗜好性も申し分ナシという優れもの!。また栄養素材として以外にも家庭から出る生ゴミや農業廃棄物の分解処理に利用されたりと陰で活躍していたりします。余談ですが今回の記事ネタをリサーチしてたら「432時間で食用ミズアブが収穫できる」キットなるものを発見!。さらにコオロギの場合は栄養価が豚とほぼ同等で廃棄率がほとんど無い・・とか。未来の食料問題はマジで昆虫が解決するのかもよ(汗)。

 

とはいえ衛生害虫では??いいえ、実は!!

(写真・フライミックス)アメリカミズアブを使用した飼料シリーズ・FLY MIX

腐食有機物で繁殖し、成虫も匂いに惹かれて産卵しにくるアメリカミズアブ。野外では「ぅわ・・」と言うものを食べている場合も多いですが、雑菌を排した飼料・環境で管理することで体内を含めた清潔さを保つことが可能、かつ成虫は口器が完全に退化し後食できないこともあり、衛生面でもかなりの安全性を保ちます。特に蛹化直前の幼虫は消化管内の老廃物を完全に排出しきるため、生態面でも高品質なタンパク質の原料として最適といえるようですぞ。

さて今回はお魚も人間も大注目なあの栄養素材・アメリカミズアブを紹介しました。機会があればぜひ一度お試しあれ♪