ミドリフグってどんな熱帯魚?
ミドリフグは主にマレーシア半島やタイ、フィリピン等の東南アジアに生息しているフグです。緑色の体と黒の模様が特徴的で、水槽内では約5~15cmほどに成長します。ミドリフグの見た目は可愛らしいですが、鋭利な歯を持っていて性格は攻撃的。そのため、他の熱帯魚との混泳は避けましょう。万が一、他の熱帯魚がミドリフグに攻撃された場合、致命傷を負ってしまうことにもなりかねません。では、詳しく飼い方を見ていましょう。
ミドリフグの飼い方
本来ミドリフグは海水と淡水が混じっている汽水域に生息しているため、水槽内環境も汽水環境にする必要があります。汽水は、水槽内の水を海水の1/2~1/4の塩分濃度にすることです。汽水環境作りを難しく思う人も多いですが、お店に行くと人工海水の素があるため、初心者でも簡単に作ることができます。
またエサに関しては、数種類のエサを与えるようにしましょう。基本的な主食は冷凍赤虫ですが、赤虫だけでは栄養が偏ってしまい、栄養バランスの崩れから短命になってしまうこともあります。栄養が偏らないためにも、人工飼料やクリル、しじみといったようなエサも与えるようにしましょう。ミドリフグは大食いのため、多くエサをあげてしまいがちですが、エサを与えるのは1日2回がベストです。
飼育の注意点
初心者さんにとっても飼いやすい熱帯魚ですが、飼育する上で注意すべきことがあります。ミドリフグは熱帯魚に珍しく歯が伸びるという性質があります。歯が伸びたまま放っておくと、エサを食べることができなくなってしまうため、「歯切り」が必要です。歯切りのタイミングは半年に1回程度。また、半年経っていなくてもエサを口からこぼす光景が見えられたら歯切りのタイミングです。爪切りバサミやニッパーを使用して歯切りを行いましょう。長い時間手でミドリフグを包んでいると体温で火傷をしてしまう恐れがあるため、布で包んでから歯切りをすることがおすすめです。また、自分で歯切りをすることに自信のない場合は、サンゴの欠片やしじみを水槽に入れて、ミドリフグが自分で歯を削れる環境を作っておきましょう。
ポイントを押さえて飼育しよう
見ているだけで癒されるミドリフグ。飼育のポイントや注意点を押さえてしまえば、簡単に飼うことができますよ。寿命も5~10年なので、長い期間飼育を楽しむことができることも魅力ですね。熱帯魚購入を検討している人はぜひミドリフグに挑戦してみてください!