チンアナゴはどんな魚?家庭でも飼育は可能?
チンアナゴ(学名Heteroconger hassi )はウナギ目アナゴ科に属する海水の魚です。インド洋や西大西洋などに分布していて、日本では高知県から琉球列島にかけて分布しています。
主に海底の砂底に生息していて全長は30~40cm程ですが、下部は常時砂の中に入っており身体の上部だけを出して餌を捕食しています。近くを別の魚が通ると砂の中に隠れて姿を見せなくなるなど、非常に臆病で警戒心の強い魚です。
良く水族館で見かけることが多いチンアナゴですが、家庭でも飼育が可能でネットやアクアリウムショップなどでも購入することができます。しかし元々砂の中での生活が中心のチンアナゴは輸送のストレスで弱ってしまうとも言われているため、できる限りショップで購入をするのがオススメです。
チンアナゴの飼育方法は?
・チンアナゴに適した水槽
90cm~120cm程の水槽であればゆったりと飼育することができますが、60cm水槽でも4~5匹程のチンアナゴを飼育することができるので状況に応じて大きさを選びましょう。
また、チンアナゴは海水魚なので海水水槽を用意する必要がある点に注意が必要です。
・適正水温
適正温度は23℃~25℃を目安にし、必要に応じてヒーターやクーラー、室温の管理で調節をすると良いでしょう。
・チンアナゴの餌
チンアナゴは自然界ではプランクトンを食べています。しかし飼育の際ではそれは難しいため、主に冷凍ブラインシュリンプなどを与える場合が多いようです。しかしチンアナゴは餌の選り好みが激しく、個体によっては与えた餌を食べない場合があり最悪の場合餓死してしまいます。そのため、飼育を始めたらなるべく早い段階で色々な餌を試してみる必要があるかもしれません。
またチンアナゴは餌を食べるのもあまり上手ではないので、食べ残しが水槽内に残ってしまうことが多いです。そのため「水質汚染」にも繋がりやすいため注意しましょう。
・底砂について
砂の中に潜る特徴を持つチンアナゴにとって底砂は非常に重要です。底砂が粗すぎてしまうと、チンアナゴの身体を傷つけてしまう恐れがあります。そのためさらさらとした底砂を、チンアナゴが潜れるように最低でも厚さ15cm~20cmくらいは敷くようにしましょう。
チンアナゴは混泳可能?
チンアナゴは非常に臆病で警戒心が強いため、他の魚がいると砂に潜ってしまい出てこないことがありそのまま餓死してしまうこともあります。そのため他の魚との混泳は難しいでしょう。しかしチンアナゴ一匹では見た目が寂しいという場合は、チンアナゴは複数飼育が可能なので水槽の大きさに合わせて複数飼育を行うと良いかもしれません。
水族館でも人気のチンアナゴを自宅でも!
水族館で人気のチンアナゴは自宅でも飼うことができます!少し飼育は難しいかもしれませんが、もしチンアナゴが好きという方や気になっている方は飼育を検討してみてはいかがでしょうか。チンアナゴの砂から顔を出してゆらゆらとしている姿に癒されること間違いなしです!