ベタのなかでも大人気のハーフムーンとは?
豊富な種類を誇り、観賞用として高い支持を集めるベタですが、なかでもハーフムーンは「究極のショーベタ」といわれています。ショーベタとは、ショーに出せるレベルに美しいベタという意味。つまり、ハーフムーンはそれだけ美しい熱帯魚なのです。特に際立っているのが、半月状に広がる尾鰭。この尾鰭の形状から、ハーフムーンという名前がつけられました。
ハーフムーンの尾鰭にはいくつかのタイプがあります。そのなかでも希少なのが、鰭の先が全体的に白い「バタフライ」と鰭の先が全体的に透明になっている「クリアフィン」です。この2つのタイプの尾鰭を持つハーフムーンは、非常に希少価値が高いため選ぶ際の参考にしておきましょう。
ハーフムーンがハーフムーンと認定されるには、1つの条件があります。それが「尾鰭が180度開いている」こと。180度尾鰭が開いていない個体は「スーパデルタ」というタイプに分類されるため、注意しておきましょう。
ハーフムーンの飼い方
決して飼うのが難しくないのが特徴のベタですが、ハーフムーンに関しては少々飼育の難易度が高いため気をつける必要があります。理由は、ハーフムーンの鰭のデリケートさ。尾鰭を美しい形状に保つためには、常に水槽を清潔に保ち、なおかつ混泳などにも気を使わなければいけません。
それ以外の特徴は、ベタと同じです。餌はアカムシや糸ミミズ、人工飼料などを与え、水温は25~28℃を保つようにしておきましょう。また、鰭を綺麗に保つためという理由もありますが、基本的にベタは好戦的なため混泳には向いていません。魚だけでなく、エビにも攻撃を加える可能性があるため、できる限りハーフムーンは単体で飼うようにしましょう。
ハーフムーンを飼うならフレアリングをしよう
ベタの飼育、特に尾鰭に気を使う必要があるハーフムーンの飼育をする際、覚えておきたいのがフレアリングです。これは鏡をハーフムーンに見せることで、ハーフムーンが鏡のなかに映った自分を威嚇し、鰭を広げる行動を促すもの。こうすることで、大きな鰭が癒着してしまうのを防ぐことができるのです。また、ハーフムーンにとっては良い運動にもなるため、可能であれば1日1回はフレアリングをおこなうようにしましょう。
しっかりと飼育してハーフムーンの美しさを堪能しよう!
ご紹介したように、ハーフムーンはフレアリングなど飼育に手間がかかってしまうのは事実です。しかし、ハーフムーンの美しさはそうした煩わしさを吹き飛ばしてしまうこと間違いなし。じっくりと美しさを堪能するためにも、日ごろのお世話は欠かさずするようにしましょう。